自民党の落日 out-of-date model 2003 10 10
新聞に、郵政の民営化についての記事がありました。
結局、「先送り型」に落ち着きましたね。
やはり、首相は、抵抗勢力に負けましたね。
そもそも、抵抗勢力の力を借りて、再選できたのですから、
当然の結果でしょう。
抵抗勢力から見れば、
首相は、敵ではなくて、
自民党を延命させるための手段です。
自民党は、政権を維持するためなら、
主義・主張は関係ありません。
ある時、宿敵だった社会党と手を組んで、
社会党の党首を首相にして、政権を獲得したり、
また、ある時は、あれほど批判していた公明党と手を組んで、
政権を維持したり、何でもありですね。
かつて、自民党幹部が、演説で、
公明党の問題点を、徹底的に批判したことがあります。
しかし、今では、その公明党と手を組んで、選挙を乗り切ろうとしています。
これで、選挙の時は、
自民党は、公明党に支配される政党になりました。
延命の道具として、
社会党を利用し、
公明党を利用し、
今は、小泉首相を利用しています。
小泉首相は、困難な立場になっていますね。
この原因は、小泉氏そのものに原因があります。
どんなに優秀な人でも、人間一人の力では限界があります。
将来、首相になりたいならば、
理想を同じくする仲間を作っていく必要があったのです。
小泉氏は、今まで、個人プレーに頼りすぎていました。
それは、将来、首相になるとは、考えても、いなかったからでしょう。
同じく、改革を断行した中曽根氏と比較すると、
これは、よく、わかります。
中曽根氏には、同氏の理念を、何が何でも、実行してくれる同志がいました。
こういう同志が、たくさんいました。
今の首相には、同志は、竹中氏でしょうか。
しかし、竹中氏は、内閣が誕生してから、同志にしたのでしょう。
これでは、心許ないです。
「理想のためなら、最後まで行動を共にする」という生涯の同志が必要だったのです。
これが、小泉氏と中曽根氏の、明暗を分ける原因です。
目を産業界に向ければ、よくわかります。
ホンダという自動車会社を設立したのは、本田氏です。
本田氏を、経営の神様のように、思っている方もいるでしょうが、
しかし、本田氏一人では、今のホンダは、なかったのです。
本田氏を支えてきた、優秀な同志がいたのです。